研修の特徴
~優れた病院家庭医を育てる~後期研修医(専攻医)
応募受付中
日本専門医機構認定プログラム
東京ほくと王子生協病院 総合診療研修プログラム(PDF)
日本プライマリ・ケア連合学会 新・家庭医療専門研修プログラム
『王子生協病院・東京家庭医療レジデンシー』と連動しています。
『王子生協病院・東京家庭医療レジデンシー』と連動しています。
家庭医とは
継続的で包括的なケアを個人、家族、地域に提供する専門医です。
医学的な問題に加えて心理的、社会的背景も考えてケアを提供します。
年齢、性別や内臓の種類に関わらず、すべての健康問題が家庭医のケアの対象となります。
病院家庭医とは
病院をベースとして外来・往診も行う家庭医療専門医で、高度医療機関と地域との橋渡しも行います
病院・地域の特徴
王子生協病院は東京都の北区に位置した町にあります。終戦直後、地域の方々が集まって創設した診療所が現在の病院のもとになっており、地域住民と病院とのつながりが強く、住民が主体となって行う学習会や健康相談会などの活動が盛んです。
家庭医の育成は10年以上前から行われており、日本の家庭医養成プログラムとしては長い歴史を持っています。王子生協病院は疾患にとらわれない非選択的な混合病床で、二次救急を受け入れており、幅広い急性期疾患や救急疾患を研修できます。
当院は以下の総合診療専門研修プログラムの協力型施設にも認定されています。
- ・東京民医連(TMR)総合診療専門研修プログラム
- ・CFMD家庭医療/総合診療レジデンシー・東京
プログラムの理念、全体的な研修目標
地域のニーズに応える
- ・外来-入院-往診という一連の流れを経験できる
- ・大病院と地域との橋渡し役としてのコーディネート能力を向上できる
幅広い研修内容
- ・診療所での継続的な外来(小児を含む)・訪問診療が可能で医療の継続性を学ぶことができる
- ・訪問診療を通年で行い、在宅緩和ケアを含めた在宅診療の技術の向上ができる
- ・外来・入院・往診のすべての場面において老年医学および緩和ケアを学ぶことができる
- ・褥瘡委員会・NST委員会・倫理委員会・ICLS委員会などへの積極的参加で組織運営やリーダー
シップを学ぶ事ができる。
確立した研修評価
- ・月一回の振り返り、360度評価などの形成的評価により省察的実践を促す
- ・ポートフォリオによる総括評価により困難な事例に対応できたことを示すことができる
家庭医が活躍する教育環境
- ・指導医のほぼ全員が家庭医療専門医であるため、家庭医としての教育を受けられる
- ・常勤医のほとんどが家庭医であるため、病院全体で家庭医療を提供している
- ・メンタリング制度による研修のサポートがある
研究
- ・プライマリケアの研究の支援を行っており、初学者でも研究が可能である
スケジュール
後期研修スケジュール
- 専攻医1年目
- 専攻医1年目は基幹施設である王子生協病院での6か月間の総合診療専門研修Ⅱと、後半から各連携施設で12か月の内科領域別研修を行います。
- 専攻医2年目
- 専攻医2年目前半は引き続き内科領域別研修を、後半は各連携施設で小児科・救急科の領域別研修を行います。
- 専攻医3年目
- 専攻医3年目の前半は王子生協病院において3~6か月の緩和ケア・各科外来・訪問診療・チーフレジデントなどの選択研修と、後半は近隣にある都市型在宅療養支援診療所の汐入診療所、あるいは鹿浜診療所において6か月の総合診療専門研修Ⅰを行います。
- 専攻医4年目
- 専攻医4年目はへき地・離島の沖縄県立宮古病院・奄美中央病院立宮古病院のいずれかにおいて12ヶ月の総合診療専門研修Ⅱを行います。(育児・子育て中等の医師には配慮をします。)
カリキュラム例
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
専攻医1年目 | 王子生協病院 |
埼玉協同病院 東葛病院 みさと健和病院 |
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総合診療専門研修Ⅱ | 内科 | ||||||||||||
専攻医2年目 | 埼玉協同病院 東葛病院 みさと健和病院 |
埼玉協同病院 東葛病院 |
埼玉協同病院 東葛病院 みさと健和病院 |
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内科 | 小児科 | 救急科 | |||||||||||
専攻医3年目 | 王子生協病院 | 汐入診療所 鹿浜診療所 |
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「その他」(選択) 緩和ケア/チーフレジデント:教育・指導 |
総合診療専門研修Ⅰ | ||||||||||||
専攻医4年目 | 奄美中央病院 沖縄県立宮古病院 | ||||||||||||
総合診療専門研修Ⅱ |
日本プライマリ・ケア連合学会認定 家庭医療専門研修プログラム
総合診療専門研修プログラムでの研修開始と同時に、新・家庭医療専門医にも研修開始登録する連動研修コースです。 その場合、上表の専攻医4年目「総合診療専門研修Ⅱ」は「家庭医療専門研修Ⅱ」と連動し、専攻医5年目として王子生協病院にて12か月「家庭医療専門研修Ⅰ」を追加し、新・家庭医療専門医の受験資格を取得できます。
研修の標準的な週間計画
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
8:00~9:00 | 医局朝礼 |
PCCM カンファレンス 医局朝礼 |
医局朝礼 |
医局朝礼 |
救急症例 カンファレンス 医局朝礼 |
医局朝礼 |
- |
9:00~12:00 | 病棟 | 外来 | 総回診 | 病棟 | 外来 | 病棟 | - |
13:00~17:00 | 救急外来 | 往診 | 病棟 | 病棟 | 病棟 | - | - |
平日当直 週1回程度 土日の日当直 月1~2回程度 |
医局会議 (第2) |
- | - | 1ヶ月振返り (第1) 医局会議 (第4) |
カルテ レビュー |
- | - |
平日当直:週1回程度 土日の日当直:月1~2回程度
「連携施設(汐入診療所または鹿浜診療所):総合診療専門研修Ⅰ」 | |||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
8:00~9:00 | - | - | - | - | - | - | - |
9:00~12:00 | 訪問診療 | 外来 | 王子生協病院 外来 |
外来 | 外来 | 外来 | - |
13:00~17:00 | 外来 予防接種 |
訪問診療 | 王子生協病院 訪問診療 |
学習会 多職種カンファなど |
訪問診療 | - | - |
カルテ レビュー |
- | - | カルテ レビュー |
- | - | - |
平日夜間待機:週3回程度 土日待機:月4回程度
当プログラムに関連する全体行事の年度スケジュール
4月 | オリエンテーション 専攻医:前年度分の研修記録が記載された研修手帳を月末まで提出 指導医・プログラム統括責任者:前年度の指導実績報告の提出 |
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5月 | レクチャー(経験省察研修録作成) 第1回研修管理委員会:研修実施状況評価、修了判定 |
6月 | 研修修了者: 専門医認定審査書類を日本専門医機構へ提出 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 |
7月 | Mini-CEX 総合診療医専門医試験 次年度専攻医の公募および説明会開催 |
8月 | 360度評価 夏期セミナー |
9月 | 経験省察研修録合宿(経験省察研修録作成支援) Key Features試験 公募締切 (9月末) |
10月 | 東京民医連臨床研修交流集会 専攻医:研修手帳の記載整理(中間報告) 次年度専攻医採用審査(書類及び面接) 第2回研修管理委員会:研修実施状況評価 |
11月 | Mini-CEX ITE 専攻医:研修手帳の提出(中間報告) |
12月 | - |
1月 | 経験省察研修録合宿(経験省察研修録合宿作成支援)、Key Features試験 第3回研修ブログラム管理委員会:研修実施状況評価、採用予定者の承認 |
2月 | 360度評価 |
3月 | 経験省察研修録発表会 専攻医:研修手帳の作成(年次報告)(書類は翌月に提出) 専攻医:研修PG評価報告の作成(書類は翌月に提出) 指導医・プログラム統括責任者:指導実績報告の作成(書類は翌月に提出) |
東京ほくと王子生協病院総合診療研修プログラム
王子生協病院・東京家庭医療レジデンシー
専攻医募集要項
応募資格 | 2年間の厚生労働省指定の初期臨床研修を修了または修了見込みの医師 |
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募集人員 | 2名 |
専攻医処遇 | 【給与】 専門研修 1年目… 400,000円 2年目… 420,000円 3年目… 440,000円 【諸手当】 宿舎補助費… 30,000円 家族手当… 12,000円(同二人目以降 8,000円) 専攻医手当… 50,000円 【一時金】 あり 【当直】 月4回程度 |
応募方法 | 問い合わせフォームより申し込みの上、必要書類を提出してください。 |
提出書類 | 1. 履歴書(写真付き、市販のもの) 2. 医師免許証の写し 3. 健康診断書 4. 臨床研修修了登録証または修了見込み証明書 5. 小論文:「将来目指す医師像、当院にて専門研修を希望する理由」 (A4・2枚以内、様式問わず) ※下記申し込み先に郵送(書留)してください。 ※希望面接日程の1週間前を締切日とします。 |
選考方法 | 施設見学、面接および書類選考 2025年度募集要項・採用面接日程は後日ご案内します。 |
お申し込み お問い合わせ先 |
東京ほくと医療生活協同組合 王子生協病院 医師研修担当:灰野 〒114-0003 東京都北区豊島3-4-15 電話03-3912-7210 |
研修医の声
後期研修医①
秋田大学2014年卒業 後期研修医漆畑 医師
- 僕は学生時代、がん患者さんを地域で診る医師になりたいと思っていました。
しかし王子生協病院で研修する中で、様々な患者さんを通し、一人一人が自分らしく過ごすのを手伝える医師になりたいと感じるようになり、家庭医を目指しここで研修する事を決めました。
ここで働いていて感じる事は、病気一つ一つの知識はもちろんですが、患者さんの人生、生活で困っている事、家族との関係・思いを含めて、「誰にでも当てはまるものではない、この患者さんにとって最良の選択」を探っていく事が大変難しく、でもとてもやりがいのあるものだという事です。
それを一人で探る事が困難で大変な事ですが、この病院は日常的に多職種スタッフと相談・連携しながら治療やケアにあたっています。看護師が、セラピストが、MSWがそれぞれ患者さんの最良を考えて意見を伝えてくれます。
時に自分の意見を手放す必要がある時もありますが、「プロとして意見を主張する事と、時に患者さんの最良のために自分の意見を手放す事」をしなやかに行える医療者でありたいと日々精進しています。