研修の特徴

~優れた病院家庭医を育てる~2018年後期研修医 
応募受付中
東京ほくと王子生協病院総合診療研修プログラム
~日本プライマリ・ケア連合学会認定プログラム Ver.2.0~

家庭医とは

継続的で包括的なケアを個人、家族、地域に提供する専門医です。
医学的な問題に加えて心理的、社会的背景も考えてケアを提供します。
年齢、性別や内臓の種類に関わらず、すべての健康問題が家庭医のケアの対象となります。

病院家庭医とは

病院をベースとして外来・往診も行う家庭医療専門医で、高度医療機関と地域との橋渡しも行います

病院・地域の特徴

王子生協病院は東京都の北区に位置した町にあります。終戦直後、地域の方々が集まって創設した診療所が現在の病院のもとになっており、地域住民と病院とのつながりが強く、住民が主体となって行う学習会や健康相談会などの活動が盛んです。
家庭医の育成は10年以上前から行われており、日本の家庭医養成プログラムとしては長い歴史を持っています。王子生協病院は疾患にとらわれない非選択的な混合病床で、二次救急を受け入れており、幅広い急性期疾患や救急疾患を研修できます。

当院は以下の総合診療専門研修プログラムの協力型施設にも認定されています。

  • ・東京民医連(TMR)総合診療専門研修プログラム
  • ・CFMD家庭医療/総合診療レジデンシー・東京
地 域/外 来/往 診/入 院/高度医療機関

プログラムの理念、全体的な研修目標

地域のニーズに応える

  • ・外来-入院-往診という一連の流れを経験できる
  • ・大病院と地域との橋渡し役としてのコーディネート能力を向上できる

幅広い研修内容

  • ・診療所での継続的な外来(小児を含む)・訪問診療が可能で医療の継続性を学ぶことができる
  • ・訪問診療を通年で行い、在宅緩和ケアを含めた在宅診療の技術の向上ができる
  • ・外来・入院・往診のすべての場面において老年医学および緩和ケアを学ぶことができる
  • ・褥瘡委員会・NST委員会・倫理委員会・ICLS委員会などへの積極的参加で組織運営やリーダー
    シップを学ぶ事ができる。

確立した研修評価

  • ・月一回の振り返り、360度評価などの形成的評価により省察的実践を促す
  • ・ポートフォリオによる総括評価により困難な事例に対応できたことを示すことができる

家庭医が活躍する教育環境

  • ・指導医のほぼ全員が家庭医療専門医であるため、家庭医としての教育を受けられる
  • ・常勤医のほとんどが家庭医であるため、病院全体で家庭医療を提供している
  • ・メンタリング制度による研修のサポートがある

研究

  • ・プライマリケアの研究の支援を行っており、初学者でも研究が可能である

スケジュール

後期研修スケジュール

専攻医1年目
後期研修1年目は基幹施設で ある王子生協病院での9か月間の総合診療専門研修Ⅱと領域別研修を行います。
専攻医2年目
2年目は東葛病院あるいはみさと健和病院での内科、東葛病院での小児科・救急科の領域別必修研修を行います。
専攻医3年目
後期研修3年目の前半は王子生協病院においてチーフレジデントとして研修を行い、後半は近隣にある都市部の在宅療養支援診療所である汐入診療所、あるいは鹿浜診療所、あるいは荒川生協診療所における総合診療専門研修Ⅰを行います。

カリキュラム例

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
専攻医1年目 王子生協病院
総合診療専門研修Ⅱ 緩和ケア
専攻医2年目 東葛病院orみさと健和病院 東葛病院
内科 小児科 救急科
専攻医3年目 王子生協病院 診療所(汐入・鹿浜・荒川生協診療所のいづれか)
総合診療専門研修Ⅱ(チーフレジデント) 総合診療専門研修Ⅰ

外来・往診

外来と往診を3年間継続し、特定の患者さんに継続性のあるケアを提供する
2年目以降の研修を近隣都市部で行い、週1日は王子生協病院に戻るため、継続したケアが可能

研究(プロジェクトワーク)

後期1年目で研究の方法論について教育を受ける
研究計画を作成することを目標とし、その後は研究の実施・発表を行う

その他の研修

消化管内視鏡、エコー、老年医学などの研修が選択可能

修了後の進路

フェローシップ:医学教育や在宅のフェローシップ
病院勤務:当プログラムの指導医

研修の標準的な週間計画

基幹施設(王子生協病院;総合診療専門研修Ⅱ)
8:00~9:00 医局朝礼 - PCCM
カンファレンス
- - - -
9:00~12:00 病棟 病棟 総回診 病棟 外来 病棟 -
13:00~17:00 救急外来 病棟 病棟 病棟 病棟 - -
- - - 医局会議
(第4木曜)
カルテ
レビュー
- -

平日当直:週1回程度  土日の日当直:月1~2回程度

連携施設(汐入診療所または鹿浜診療所または荒川生協診療所;総合診療専門研修Ⅰ)
8:00~9:00 - - - - - - -
9:00~12:00 訪問診療 外来 王子生協病院
外来
外来 外来 外来 -
13:00~17:00 外来
予防接種
訪問診療 王子生協病院
訪問診療
学習会
多職種カンファなど
訪問診療 - -
カルテ
レビュー
- - カルテ
レビュー
- - -

平日夜間待機:週3回程度、土日待機:月4回程度

当プログラムに関連する全体行事の年度スケジュール

4月 オリエンテーション
専攻医:前年度分の研修記録が記載された研修手帳を月末まで提出
指導医・プログラム統括責任者:前年度の指導実績報告の提出
5月 レクチャー(ポートフォリオ作成)
第1回研修管理委員会:研修実施状況評価、修了判定
6月 研修修了者: 専門医認定審査書類を日本専門医機構へ提出
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会
7月 Mini-CEX
総合診療医専門医試験
次年度専攻医の公募および説明会開催
8月 360度評価
家庭医療夏期セミナー
9月 ポートフォリオ合宿(ポートフォリオ作成支援)、KeyFeatures試験
公募締切(9月末)
10月 東京民医連臨床研修交流集会
専攻医:研修手帳の記載整理(中間報告)
次年度専攻医採用審査(書類及び面接)
第2回研修管理委員会:研修実施状況評価
11月 Mini-CEX
ITE
専攻医:研修手帳の提出(中間報告)
12月 -
1月 ポートフォリオ合宿(ポートフォリオ作成支援)、KeyFeatures試験
第3回研修PG管理委員会:研修実施状況評価、採用予定者の承認
2月 360度評価
3月 ポートフォリオ発表会
専攻医:研修手帳の作成(年次報告)(書類は翌月に提出)
専攻医:研修PG評価報告の作成(書類は翌月に提出)
指導医・プログラム統括責任者:指導実績報告の作成(書類は翌月に提出)

2018年度 募集要項

応募資格 2年間の厚生労働省指定の初期臨床研修を修了又は修了見込みの医師
募集人員 4名
研修医処遇 【給与】
後期研修1年目… 400,000円
後期研修2年目… 420,000円
後期研修3年目… 440,000円
【諸手当】
宿泊補助費… 30,000円
家族手当…  12,000円  同二人目以降 8,000円
専攻医手当… 50,000円
【一時金】
あり
【当直】
月4回程度
応募方法 下記の書類提出による
提出書類 1. 履歴書(写真付き、市販のもの)
2. 医師免許証の写し
3. 健康診断書
4. 初期研修修了証・修了見込み証明書
5. 小論文:「将来目指す医師像、当院にて後期研修を希望する理由」
 (A4・2枚以内、様式問わず)
 ※下記申込み先に郵送(書留)してください。
選考方法 面接および書類選考による
お申し込み
お問い合わせ先
東京ほくと医療生活協同組合・王子生協病院
後期研修担当:加納 高則
〒114-0003
東京都北区豊島3-4-15
TEL:03-3912-7210(医局直通)

研修医の声

後期研修医①

秋田大学2014年卒業 後期研修医漆畑  医師

僕は学生時代、がん患者さんを地域で診る医師になりたいと思っていました。
しかし王子生協病院で研修する中で、様々な患者さんを通し、一人一人が自分らしく過ごすのを手伝える医師になりたいと感じるようになり、家庭医を目指しここで研修する事を決めました。
 ここで働いていて感じる事は、病気一つ一つの知識はもちろんですが、患者さんの人生、生活で困っている事、家族との関係・思いを含めて、「誰にでも当てはまるものではない、この患者さんにとって最良の選択」を探っていく事が大変難しく、でもとてもやりがいのあるものだという事です。
それを一人で探る事が困難で大変な事ですが、この病院は日常的に多職種スタッフと相談・連携しながら治療やケアにあたっています。看護師が、セラピストが、MSWがそれぞれ患者さんの最良を考えて意見を伝えてくれます。
時に自分の意見を手放す必要がある時もありますが、「プロとして意見を主張する事と、時に患者さんの最良のために自分の意見を手放す事」をしなやかに行える医療者でありたいと日々精進しています。